About Us

カフェ明治屋の家屋は、明治42年(1909年)に建てられました。「カフェ明治屋」という店名は、ここに由来しています。ここでは当初、小間物などを扱うお店が営まれ、近隣からは「店」と呼ばれていました。その後、製粉所として、ご近所に親しまれていました。

カフェ明治屋を運営する私たち夫婦(祐一と富士子)は、2017年4月に、この地に移住してきました。それまでは二人とも東京で会社勤めをしていました(祐一は出版社の編集部、富士子は病院の管理部)。東京以外の地に「終の棲家」を求めた二人は、根を下ろす地として岡山を選び、ここに自分たちのカフェをオープンすることになりました。わたしたちの移住とカフェ開業までの経緯について、くわしくは祐一のブログ「瀬戸内のカフェ明治屋へようこそ」をご覧ください。

わたしたちは二人ともコーヒー好きです。とくに東京・虎ノ門のコクテール堂のコーヒー豆に惚れ込み、二十数年来、愛飲してきました。祐一はいつしか、このコーヒー豆を使ったカフェを開業したいと思うようになりました。一方の富士子は、ケーキ作りが好きで、二人では食べきれないほど作ってしまうこともたびたびでした。移住先でカフェを開業することは、二人にとって自然な成り行きだったのです。

わたしたちの目指す店は、落ち着き、くつろげるカフェです。そして、何気ないものでも「あっ、これおいしい」と思ってもらえるものを提供するカフェです。そのために二人で店内の柱や天井に柿渋を塗り、壁に漆喰を施し、内装を仕上げました。また、わたしたちがこれまで食べてきたものの中から、自分たちがおいしいと感じ、自信をもってお薦めできるものを選んでお出しすることにしました。地元の方々の憩いの場として、また、ちょっと足を延ばしても行きたいカフェとして長く愛されることを願っています。

明治から百年余の年月を経て、古民家カフェとして現代によみがえった「明治屋」でゆっくりおくつろぎください。